1-15. そ、それだけ?普通の絵→「プロ絵」になれるグラデーションテク

プロ級にレベルアップするならこの方法

パス子
ささみ先生、わたしが描いた絵ってなんか物足りなく感じて…。
ささみ先生
そんなことないニャ。
パス子
でも、やっぱりもっと上手く描けるようになりたいなぁ。
何かいい方法はありませんか?
ささみ先生
パス子さんはパステルアートが本当に好きなんだニャ。
じゃあ、プロも使うとっておきのテクニックを教えちゃうニャ。
パス子
えっ!ホントですか!ぜひ教えてください。

 

今回ご紹介するのは、これをするだけではじめての人でもプロ級のレベルになってしまう方法。

絵は好き、頑張って資格も取った。でも、もともと抱いていた不得意の意識に悩んでいたある教室の先生もこのテクニックを使うようになってから人が集まり、さらにはキャンセル待ちになったそうです。
そんな塗り方の極意についてご紹介します。

「絵がどれも同じように見えて困ったわ」
他にも
「先生の絵と違ってなんだか絵がペラペラしてるのよね」
「私も「すごい!あなたが描いた絵なの!」って言われたい」

頑張って描いているのに、なんだか絵が上手くならない。
そんな人にもっとも共通しているのが「絵が単調に見える」という点です。

一生懸命さは変わらない。
使っている画材も同じメーカー。
なのに、なぜあの先生は上手で、この絵はそうならないの?

そんな悩みを解消してくれるのがグラデーションテクニック。
背景の色の塗り方を変える。たったそれだけで絵が見違えるようになります。

それは、グラデーションには、ある特殊な効果があるからなんです。
その効果を知らなかったことで同じ道具、同じ色を使っても、なぜか単調な仕上がりになるわけです。
逆に言えば、グラデーションの効果さえ押さえておけば、一気に絵のレベルを引き上げることが簡単にできるというわけです。

グラデーションが持つ効果とはなにか?

これを説明するために、もっとも分かりやすい例えの一つが映画館。私たちは、映画館で映画を観ると感動したり、驚いたりします。

子供達がヒーローやアニメキャラクターの映画を観ると、ついつい熱が入って「頑張れ〜」と応援したり、「ア〇パンマン~」とキャラクターの名前を呼んだり。

ここで、ちょっと思い出してください。その映画が映し出されているスクリーンってどんな物でしたか?

そう、薄い一枚のシートですよね。スクリーンに凹凸があるわけでもなく、単なる平坦なシートです。
にも関わらず、映画は子供が応援してしまうほどリアルに感じる。
ここに秘密があります。

絵の紙を映画館のスクリーンだと考えてみましょう。
同じ平坦な一枚。
もし、映画のような効果をパステルに応用できれば作品のレベルがグッとよくなりそうですよね。そこで出てくるのがグラデーション。
このグラデーションをする事で、平坦だった紙の上にあるものが産まれるんです。
それは、他でもない「奥行き」。

映画もスクリーン映し出された映像は、とても奥行きがありますよね。
青い海と水平線の彼方に見える豪華客船。
ヒーローが空の彼方からこちらへ向かってもの凄い速さで飛んでくる。
どれも、奥行きがそこにあります。

この奥行きをパステルアートで簡単に生み出す技法の一つがグラデーションというわけです。

グラデーションの塗り方

どうやって塗ればいいのかご説明します。

することは、たったの二つしかありません。
① 塗る色を二色選ぶ。
② 選んだ色を上と下から塗っていく。
これだけです。

実際にやってみましょう。
今回使用する二色は、きみどりと緑。

グラデーションで塗る

まずは、きみどりを紙の端から用紙の中央へ向かって塗っていきます。
中央へ向かうほど薄くなるように仕上げます。

グラデーションで残り半分を塗る

同じように緑を先ほどとは反対側の紙の端から中央へ向かって塗ります。

完成です。

これだけで、絵に奥行きを感じる背景が出来上がりました。

同じグラデーションを使い、応用すれば水平線を感じられる海だって簡単に描けちゃうんです。ぜひ、試してみて下さい。

まとめ

  • 絵が単調な時は、グラデーションを使う。
  • グラデーションを使うと絵に“奥行き”が生まれる。

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